大学レポートの超基本的な書き方<例・見本あり!>

大学生はたくさんのレポートを書く機会があります。

でも、レポートってどうやって書けばいいの?と悩む方も多いと思います。

特に大学1年生は初めてのレポート課題に苦戦しますよね。

そこで、この記事ではレポートの超基本的な書き方やポイントを紹介していきます!

最後にはレポートの例もあるよ♪

目次

レポートの書き方

レポートは自分の意見を客観的データ(証拠)を交えて論理的に述べることが重要です。

そのための構成やポイントを押さえていきましょう。

レポートの構成

まず、レポートは序論→本論→結論の順番で書いていきます。

序論…レポートの導入部分
・課題に対する自分の意見を明確に述べる。(賛成なのか反対なのか、何について考えたのかなど)
・1段落でまとめられる程度でOK。

本論…レポートの肝、評価に直結する部分
・序論で主張した自分の意見の理由を論文やデータなどの客観的証拠を用いて述べる。
・7~8割書く。     

結論…これまで述べてきたことをまとめる
・これまで述べてきたことをまとめながらもう一度自分の意見を主張する。
・これらのことから~、このように~、以上のことから~、などから始めると結論部分がわかりやすい。

パソコンで打っていく前にそれぞれの論でどのようなことが書けるのか一度考えてみてください。

紙にメモ書きして頭の中と構成を整理してからレポートに取りかかることをおすすめします。

レポートのポイント5つ

レポートを正しく書いて評価されるにはいくつかのポイントがあります。

超基本的なポイント5つを紹介しますので、自分のレポートでは出来ているか確認してみてください。

➀だ・である調で書く

超基本的なことですが、レポートはだ・である調で書きましょう。

です・ます調でもよいと言われますが、レポートはだ・である調で書くことが基本です。

➁体裁を整える

レポートの形式は先生の指示に従いましょう。

表紙の有無や必須事項、ファイル名など指示通り書けているか確認しましょう。

いくら内容が良くても、体裁がきちんとしていなければ評価されない場合もあるので要注意です!

③1文が長くなりすぎない

ダラダラ長い文章を書くのではなく、分かりやすい文章を心がけましょう。

1文が3行にわたるような文章は長すぎます!1文2行程度で書くことを意識しましょう。

④段落を分ける

少なくとも序論・本論・結論は段落を分けて書くようにしましょう。

文章の長さにもよりますが、序論(1段落)→本論(2~3段落)→結論(1段落)で書くとよいと思います。

⑤客観的データを取り入れる

始めにも言いましたが、レポートは自分の意見を客観的データ(証拠)を交えて論理的に述べることが重要です。

なので、論文やデータを探して積極的に取り入れていきましょう。

引用/参考にした文献は最後に引用/参考文献リストをつくってしっかりと書いておきましょう!

レポートの例・見本

最後に私が過去に取り組んだレポート2つを例として載せておきます。参考になれば幸いです。

例1

課題:衆議院選挙の際に、「各政党は立候補者の半数以上を必ず女性にしなければならない」というルールが
   定められたとして、このルールは日本社会全体における女性の社会進出を促進すると思うか、思わないか。

 私はそのようなルールが定められたとしても、日本社会全体における女性の社会進出は促進しないと思う。

 まず、今回の内閣発足の女性閣僚は全員世襲の政治家であったということから、当人だけの能力で閣僚になったわけではないことがわかる。しかし、一般社会では、通常男性であっても女性であっても当人だけの能力や実力で社会へ進出する。このことから、そのようなルールを作っても、いわゆる「親(親族)のツテ」「親(親族)のコネ」といわれる女性議員が増えるだけで、日本社会全体における女性の社会進出にはつながらないと考える。また、女性の社会進出を促進するには、「男女平等」という概念が欠かせない。つまり、男性であっても女性であっても1人の人間として平等に評価され、社会から認められる必要がある。そのため、「各政党は立候補者の半数以上を必ず女性にしなければならない」というルールは、一見女性を支持しているように思えるが、反対に女性を優遇していると考えることもできる。

 このことから、これが本当に「男女平等」といえるのかということに疑問が残り、そのようなルールが日本社会全体における女性の社会進出にはつながらないと考える。

このレポートは授業内課題だったので短いですが、レポート課題でよくある賛成or反対を述べるパターンです。

例2

課題:あなたは、日本では何が人々を序列化・差別化する主要なファクターとなっていると考えますか。
   また、そのような日本社会を多様な人々がより生きやすい社会へとするためにはどうすればよいと考えますか。

 私は、日本では「学歴」や「年齢」、「性/ジェンダー」が人を序列化・差別化する主要なファクターとなっていると考える。

 現代の日本社会をあらわす表現として「学歴社会」という言葉があるように、日本では特に最終学歴をその人の身分や属性を示すものだと考える傾向がある。それにより、最終学歴がそのまま就職活動に反映され、一般的に最終学歴が高くなるにつれて就職率も高くなっていく。実際、2015年の学校基本調査によると、大学生の就職率が72.6%であるのに対して高校生の就職率が17.8%と、高校生の就職率は大学生の就職率の約4分の1であった。また、日本においては大学の序列づけができあがっているため、同じ大学卒業といっても、ある人がどのような大学を卒業したかによって、人々を序列づけることが行われている。いわゆる、一流大学、二流大学、三流大学といったもので、難関大学や偏差値が高い学校に通っている人ほど評価される傾向にあり、「学歴フィルター」という言葉も存在する。学歴フィルターとは、就職活動における採用・不採用の決定基準に学歴を用いることである。日本では、一般的に学歴フィルターを用いることはタブーとされているが、2013年の週刊東洋経済の大企業就職率大学ランキングを見ても、難関大学のほうが難関企業への就職率が高く、おそらく学歴フィルターが存在していることは事実だと考えられる。また、最近では就職情報などを提供する大手「マイナビ」が、学生に送信したメールのタイトルに誤って「大東亜以下」と記載していたことが話題となり、学歴フィルターの存在が疑われるような事案もあった。

 そして、日本は「年功序列社会」と言われるように、企業における勤続年数や労働者の年齢の上昇に従って賃金や役職も上昇するという仕組みがあり、その人の能力や成果よりも年齢を重視する傾向がある。ここ最近は個人の能力や成果を評価の対象とする「成果主義」や「実力主義」に移行する企業が増えてはきているが、それでもまだ「年功序列」の影が薄まっているとは言えないだろう。このような年長者が重んじられる年功序列社会では様々な弊害が生まれる。まず、どれだけ仕事を頑張っても頑張らなくても、結局は年齢に応じて賃金が決まっているため、個人個人の仕事に対するモチベーションが低下する恐れがある。特に若者においては、どれだけ良い成果を出したとしてもそれが賃金などに反映されにくいため勤労意欲の低下が懸念される。逆に、頑張らなくても年齢に応じた給料がもらえることから作業効率自体が低下する可能性もある。また、年長者が上の役職に就くことから風通しの悪い環境が生まれ、ブラックな社風が生まれるかもしれない。

 さらに、日本社会においても性別やジェンダーによって不当な扱いや差別を受けることがある。実際、世界経済フォーラムが発表した「ジェンダーギャップ指数2021」によれば、日本は世界156か国中120位とかなり低く、男女平等の概念が薄いことがわかる。特に日本では男女間の賃金格差が問題となっており、2015年の厚生労働省の調査によると、男性労働者の所得内給与額を100%としたときの女性労働者の所得内給与額の値は72.2%であった。諸外国は、2014年時点でスウェーデン88.0%、アメリカ82.5%、イギリス82.4%となっており、他国と比較しても日本の男女の賃金格差は大きいと言える。2018年には、東京医大の大学入試で女性の合格者の数を抑えるために、東京医大が女性に差別的な扱いをしていたことが問題をなった。また、日本のLGBTに対する理解は欧州と比べると進んでいないことは明らかである。

 このように、日本では「学歴」や「年齢」、「性/ジェンダー」によって人を序列化・差別化する文化が残っている。しかし、このような社会では、経済的事情で進学を諦めざるを得なかったりした人やグローバル化が進む中で日本に来た外国人や女性、LGBTである人が、本来の自分の姿や能力を見せる前に勝手な偏見で評価されてしまうといった不平等・不公平な扱いを受けることになる。多様な背景を持つすべての人々がより生きやすい社会へとするために、日本はある人をその人の持つ背景や性別などの表面だけを見て判断するのではなく、人自体に焦点を当てて評価していくことが重要であると考える。誰もが1人の人間として平等に扱われる社会へとすることが、すべての人がより生きやすいと感じる社会をつくることにつながると言えるだろう。

このように、正しい答えが1つだけではなく何とでも書けそうな課題ほど難しく感じるかもしれません。

そのときは具体例や根拠を多く入れることを意識すると良いと思います。

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